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満開の桜よりも葉桜の方が、僕は何となく好きなんだよな。

日記

僕をリラックスさせてくれる場所

 

朝の僕の通勤路。
会社に到着する少し前にお気に入りの場所を通る。

桜の並木道。

本通りから外れた裏道だから殆んど車の通りもなく、休日の今日なんかは、まるで貸し切り状態だ。
木漏れ日が気持ちよく降り注ぎ、僕は少し目を細める。

春先の桜の花が満開の時期も悪くはないけれど、実は僕は葉桜の方が何だか好きなんだ。

休日出勤の日は、
早めに家を出てこの場所で少しだけ時間を潰す。

ちょっとした贅沢な時間。

葉桜に囲まれて、ほんの5分から10分過ごすだけだけれど、この時間が仕事前の僕をどれだけリラックスさせてくれるものか。ゆっくりと仕事へのオンオフの切り替えをする心地好い場所。

満開の桜の花を愛でる人はいっぱいいるから、せめて花のない葉だけの時期は、俺が愛でてあげよう。
葉桜を眺めながらそんな風に思ったりする。

「君は今日もきれいだよ」

なんて、僕には到底似合いもしない気障な台詞を葉桜に向かって囁くと、
心なしか緑色の葉桜が赤くなった気がした。

 

さて仕事してこよう。

 

僕は仕事モードへと僕はスイッチを切り替え、車を走らせた。

 

桜の花はパッと咲いてパッと散る。

ところで、日本の桜の開花の時期がほぼ同じなのはどうしてなのかご存知だろうか。

僕の田舎は南の島なので、この辺りで咲く桜のようなソメイヨシノはなかった。その代わりに寒緋桜という花弁がピンク色の桜が咲く。ピンク色というかショッキングピンクに近い色なんだけどね。

桜の開花宣言から桜前線にのって日本中が桜色になる4月。
僕も夜桜見物にふらっと出掛けたけれど、こんな夜桜見物が日本中で行われていた。

実は日本の桜の木は接ぎ木によって増やされる。
接ぎ木で増やす方が成長が早く、丈夫な桜が育つからだ。そして戦後の復興期に日本全国に桜の木の植樹が行われ、戦後の日本人の心を支えてきたと言われる。
つまりは日本中の桜の木を辿って行くと、数本か若しくは数十本の桜の木から生まれているというわけだ。

日本の風物詩である花見の代名詞にもなっている桜の木。

日本で最初に桜の花見を行ったのは豊臣秀吉だといわれているが、その前から桜は日本の花として親しまれてきた。でも、野山に咲く山桜は、その個体によって咲く時期や散る時期もかなり違っていて、隣の木が花を広げていてもまだ蕾を温めている木もある。
古典の和歌に詠われる桜の木は、殆どがこの山桜を詠っているらしい。

僕をリラックスさせてくれる場所。

僕の好きな桜並み木に並んでいるこの桜も、もしかしたら元は全部同じ桜の木なのかも知れない。
同じ桜だから咲く時期も咲く期間も、散るときも同じ。

桜の木がパッと咲いて、パッと散るのにはこんな理由があるらしい。

 

それでも、その潔さが、
きっと僕らの心を掴んで離さないのかも知れない。

 

 

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