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文字で会話をしていた僕らは、自分のことを伝えることに限界がきていた。

回顧録

僕からの「一度、二人で会おう」という申し出に対しての彼女の答えは?

僕は、この先も付き合うかどうかの判断を、一度僕に会って、僕という人物をちゃんとみて決めて欲しいと彼女に申し出た。

彼女は、

「そうよね」
「このままこんな関係じゃよくないものね」

そう前置きして。

「いいよ」
「一度会ってみましょう」

「でも実際に会ってみたら、私の方が断られたりして」

と、返事をくれた。
そして、

「でももし、会ってみて私が断られたらどうするん?」
「もし会ってみて、デートして、その一日で本当に本当にあなたを好きになってしまったのに、あなたから断られたらどうしたらいい?」

うーん、そんなことは考えていなかった。
でも確かに、そう言うこともあるかな??と一瞬だけ頭の中にそんな思いが浮かんだけれど、

「ないよ!ぜったいに!」

何の根拠もないけれど、何となくだけれど、今までネットを介しての彼女との会話の中で、僕は僕の方から彼女を断ることはないと確信していた。
僕それくらい、

 

彼女に対しての気持ちが大きく傾いていた。

 

文字だけでは、自分の本来の姿の10%くらいしか相手に伝えることが出来ない。

自分から断ることはないと確信していた僕は、

「たとえ君が研ナオコみたいでも、僕の方から君を断ることはないよ」
「君は選ぶだけ、僕という人間が君の許容範囲に入っているのか、それとも外れてしまっているのか」

心理学的には、文字だけではその人の10%しか伝わらないと言われている。
僕らはたった10%でしか互いに相手を知らないことになる。この10%しか知らない者同士が、1000キロの距離を隔てている。

そして、たとえ声が聞けたとしても、やはり声だけでは40%しか伝わらないらしい。
じゃあ残りの50%は何?

残り50%のその人を伝える伝達手段は「表情」なのだ。

文字で伝え、声で伝え、相手の表情がわかって初めて自分自身という人間の100%を相手に伝えることができる。

「だから、会って選んでもらうんだよ」
「100%の僕をみてもらって」

なんか気障な台詞ばかりをはいている。もっと顔に合わせた台詞をはけばいいのに。
文字での伝達では、やはり本当の僕は伝わらない。

きっと彼女はこの文字だけの10%の僕を100%の僕だと勘違いしているのかも知れない。
そして、実際に僕に会った時には、想像と現実のギャップに、めっちゃ驚いてしまうんだろうか。

 

言い出しっぺなのに、

会うのが何だか怖くなってきた。

 

僕らは写真を交換して、お互いに初めて相手の顔をみることになった。

いざ、会うことが決まったら、僕らはその準備を始めることにした。

まずは写真を交換することになった。
お互い顔も知らない同士、まさか薔薇の花を胸にさして目印にして待ち合わせ場所へ向かうわけにもいかない。
せめて互いに顔くらいは周知していないと、ということになった。

メールに添付して僕は自分の写真を送った。
もちろん、彼女からも送られてきた。

因みにそのとき送った僕の写真はこれです。

 

あ、間違えました。

本当はこっちです。
お互いに子供と一緒に写っている写真をということで、僕は幹と一緒に写っている写真を送ってみました。幼稚園のバザーのときの写真でした。後ろにいるのが僕です(嘘)

DSC_0190

 

恐る恐る??というと表現が変かな?
期待に胸を弾ませて、これだ。この表現だ。

期待に胸を弾ませながら僕は、メールの添付ファイルを開いた。

そこには彼女と彼女の子供が二人で写っている姿があった。

「やべえ」
「なんだこりゃ」

沈黙

どれくらいの時間だっただろうか。
僕は彼女の映っている写真を見ながら、暫くの間、

 

固まってしまっていた。

 

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